雲が生ぬるい湿気を連れてくる中、わたしは五月病を知らない五月を過ごした。
バイトをしながら行きたい大学を決めるだなんて言っておいて、あっという間に2ヶ月が過ぎようとしている。
習い事をはじめたい、資格を取りたい、絵を描きたい、やりたいことは端から口に出せずに、何一つ実行に移せていない。
わたしは何を待ってるの?
なにもせずに待っていたって、誰かが何かを運んでくれるわけじゃない。
わたしに明確な意思がないのに、後押ししてくれるなんてことは有り得ない。
親が習いごとの案内を持ってきてくれれば満足?ともだちがゲーム作りに協力してくれれば満足なの?積み重なった参考書はなんのため?
わかりきった自問自答。
メールが来ないのが寂しいだとか、そんな馴れ合いをしてるつもりじゃないのに。
疲れてるなんて言い訳にならない。ただ毎日同じことをしてるだけで、そんな重大なことじゃない。
ゲームする時間がなくたって絵を描く時間がなくたって、本を読む時間がなくたって。
毎日「がんばってね」「がんばったね」「おつかれさま」って言ってくれる人がいるんだから、これ以上が要るっていうの?
わたしはどうしたらいいんだろうなぁ。心の奥に潜ってる、もうひとりのわたしが出てきてくれれば良いのに。
だってこれは、人に聞いたって教えてくれる問題じゃないんだから。
解答はわたししかわからない。
方程式もつかえない。